このサイトの目標!

 

簡単な自己紹介と、私が体験した仕事のトラブル

サイト運営者のkoboといいます。
年齢は50代。仕事はフリーでやっています。
取材して文章を書いたり、誰かに書いてもらったり、ページを作るアイデアを出したり、そんな仕事です。
ですから、このサイトに載っている情報を集めることは仕事の延長とも言えますが、こういうサイトを自分で立ち上げるのは初めてです。

入社半年で倒産の危機

私自身、そこそこ長く働きつづけていますが、すべてが順調だったわけではありません。むしろ、ダメダメだった時期がたくさんあります。

 

他の記事でも少し書いていますが、
新卒で入った会社が、半年たったころにつぶれそうになり、結局丸1年で辞めることになりました。
会社は社員のことを守ってはくれない、と、その時に痛感しました。

 

自分のことは自分で考えないと。

 

大きな組織に入って、誰でも仕事をつづけられる環境だったらよいのでしょうが、そういう恵まれた職場は、そんなに多くはないと思います。

 

人生の選択に正解はない

何か人生の選択を迫られた時に、何を優先して生きていくか、そこに正解はありません。
私と同じ職場にいて、退職して、大企業の役員になった人もいますし、
メンタルの不調をかかえて、今も働くことに不安を感じている人もいます。
どの道がよいのかは、誰にもわからない。
でも、今、選ぶことのできる道の中で、やっていくしかないのだろうと思います。

 

その後、私は再就職をして、キャリアを積むことができましたが、本当に幸運なことでした。

キャリアを積むもメンタルはボロボロ

バブル崩壊後とはいえ、今から考えればまだまだ景気はよかった。
そして、今ほどに悪質なブラックな企業は、それほど多くない時代でした。
がんばれば、その時はいろんな犠牲があるけれど、自分に身につくことも多い、そういう時代でした。

 

ただ、そういう環境に、生きるエネルギーの9割くらいを注ぎつづけた結果、メンタルはボロボロになりました。浪費もしました。
自分が関わった商品の売り場にいくと、競合商品の多さにこわくなり、しゃがみこみそうになることも多かったです。
というか、正常な気持ちで売り場を見られたことは、ほとんどありませんでした。

 

結局、業績の悪化と、ふりかかる責任のあまりの重さ、
プレッシャーによるメンタルの不調、、、
そういうことが重なって、また退職することになりました。

 

退職と自身喪失と

運良く、すぐに働くところは見つかったものの、気まぐれな上司にふりまわされ、
社風の違いにも全然なじむことができず、1年くらいで辞めることになりました。

 

自分は全然ダメ。もうこの業界で働く資格もない。
そんな真っ暗な気持ちでしばらく過ごしていました。

 

でも、また仕事をしないかと声をかけてくれた会社があり、
フリーとして関わる中で、なんとか生きてこれた。それが今の自分です。

 

その後も、かなりのエネルギーを使って関わった会社で、
上司に振り回されてボロボロになったり、、、まあ、いろんなことはありました。

 

フリーで働くと、良い時も悪い時もあり、収入も全然安定しません。
ただ、メンタルの不調は、だいぶ少なくなりました。

ニートや引きこもりから抜け出す道しるべ

Photo by Barna Bartis on Unsplash

自分の話が長くなりました。
そんなふうに仕事をしながら生きてくるなかで、私の周囲でも、メンタルの不調から働けなくなってしまった人、休職する人はたくさんいました。
そういう話題がごく普通の時代になったのだと思います。
ただ、その中でも、非常に心配に思う話もいくつか聞きました。

「仕事をせずに家にいる」知人の兄たち

知人の中に、三人ほど、お兄さんが仕事をせず家にいる、という人がいます。
期間でいうと、2年以上です。
そういう話は、あんまりひとごとではありません。
自分もそうなった可能性はあったと思います。
仕事をできないほどに何かのダメージを受けてしまう、
誰にでもありうることです。

 

そんなわけで、その、お兄さんたちのことは、ずっと気になりつづけています。

 

他にもこんな人がいます。
私の親戚の中に、入院を機に仕事を失いかけた人がいます。
もし仕事がなくなったらどうやって生きていくのだろう? と心配で、私自身も、その親戚の上司の人と、入院中にできるだけ連絡をとったりしました。
幸い、その親戚は仕事を続けることができたものの、今元気に働いているとしても、その後、何が待ち受けているかは、誰にもわからないと思いました。

 

そして、私よりも少し上の世代の方たちの話を聞くと、お子さんたちの仕事先がなかなか見つからない、そういう話もよく聞きました。
親が安定した仕事をしていて、子どもも順調に安定した仕事に就く、そんなことのほうが珍しいという印象でした。

 

無料の支援が見つからない現状

では、仕事の経験が少ない、あるいは、仕事から長いあいだ離れてしまった人、
そういう人はどうすればいいのでしょうか?
これだけ、いろいろな人たちが困っているのだから、国や自治体が、何か支援しているはず!
そう思って、調べてみたのが2018年頃のことです。

 

「ニート 就業支援」「引きこもり 就職」
そんなワードでググってみました。

 

ところが、出てくるのは、仕事経験のない人たちを相手とする企業の広告ばかり。
国や自治体が無料でサポートしている仕組みがあることにたどりつくまでに、
結局3日くらいかかりました。

 

私は、取材したり、文章を書くような仕事をしているので、そういうことを調べるのは、普通の人よりは上手だと思います。
それでも、3日もかかる!
普通の人だと、こういう情報にたどりつかないかもしれない、とその時思いました。

 

企業が悪いわけではありません。
働いた経験のない人たちを、お金をもらって、新しい道に導く。
それはそれで、素晴らしいことだと思います。

 

でも、国や自治体がやっている事業は、無料で利用できるものも多い。
各都道府県に施設があり、出張相談なども行われています。
親だけで相談に行くこともできます。
それをまずは試してみて、それから企業に頼んでもいいのでは?
私はそう思いました。

 

このサイトを作ることになったのは、その時の体験があるからです。

なぜ、情報にたどり着けないのか?

 

公立の学校と、私立の学校があったら、サイトにお金をかけるのは、どちらだと思いますか?
これは、もちろん私立です。
公立の学校は、生徒がこなくてすぐにつぶれるわけではない。
一方、私立の学校は、生徒が集まらないと経営が成り立たないので、積極的にPRをします。

 

国や自治体の支援組織は、相談に来る人がいなくてもつぶれない。
企業は相談がなければつぶれてしまう。
そういう差が、公的なサポートを見つけにくいことにつながっています。

そして、もう一つ理由があります。
このサイトで取り上げている、サポステ(サポートステーション)とジョブカフェ。
この二つは両方とも、働き始めようとする人のサポートをする似た性格のものなのに、国の扱いが別々。そのため、お互いの協力関係が、いまひとつなのです。

 

サポステもジョブカフェも、一緒になってPRすればいいのに!
そのほうが、利用者のためになると思いますが、そうはならない。
あくまで、サポステはサポステ、ジョブカフェはジョブカフェ、
別々なものとして活動しているのです。

 

身近な場所の支援サービスを見つけるお手伝い

でも、実際には、自分はどっちに行けばいいんだろう?
自分の住んでいるところでは、どんな支援が受けられるんだろう?
まずは、そう思う方が多いのではないかと思います。

 

それで、その二つの特徴を紹介しつつ、
各都道府県別に、どこで支援が受けられるかをまとめてみようと思いました。

 

ネットで何でも調べられる時代。
でも、必要な情報に行き着くには、結構な面倒がある時代。
だからこそ、すぐに必要なことが調べられて、働きはじめるための一歩を踏み出す道しるべとなる、
そんなサイトを作ってみようと思いました。

 

このサイトで、
サポステとジョブカフェのどちらに行ってみようかと考えて、
お住まいの近くに、どんなところがるか見ていただいて、
新たな一歩を踏み出していただけたら、これ以上の喜びはありません。

 

このサイトが、働きはじめようと思う方の道しるべとして、少しでもお役に立ちましたら幸いです。